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高知県「第3回みどりの学習旅行プログラムづくり事業」の活動紹介

今回は、高知県「第3回みどりの学習旅行プログラムづくり事業」の開催についてご紹介します。

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令和6年11月5日(火)から7日(木)にかけて、「日本みどりのプロジェクト」連携事業として高知県「第3回みどりの学習旅行プログラムづくり事業」が開催されました。
この取組は、日本みどりのプロジェクト推進協議会参加団体である「株式会社日刊スポーツ新聞西日本」と高知県が中心となって取組を始めたもので、関西大学経済学部良永ゼミの学生の皆様と地域の皆様にご協力をいただいている取組になります。
このプログラムでは、日本一の森林率(約84%)である高知県の中でも特に林業が盛んな地域でもある梼原町、津野町、四万十町の森とともに暮らす人々の営みに触れながら、SDGsにつながる気づきや地域課題の解決の糸口を考える旅になるように、モニターツアーを実施しました。

■開催日時 令和6年11月5日(火)から7日(木) 3日間
■開催場所 高知県梼原町、津野町、四万十町
■参加者  関西大学 在学生(計10名)




■主なプログラム内容
【事前学習】
参加大学生と一般社団法人 奥四万十高知、一般社団法人ゆすはら雲の上観光協会の方々を中心に事前学習会を開催しました。
事前学習会では、高知県の課題や取組、奥四万十地域の特徴や取組、
課題、自慢話などをお話いただき、
参加者に事前に訪問先のことを知ってもらう機会を設けました。

【11/5(火) テーマ「森を知る」】
1日目は、国立競技場の建築デザインで知られる隈研吾氏による建築物・梼原町役場や雲の上の図書館をはじめ、梼原町内の製材所や木質ペレット工場を見学。
夜には、地元林業家の方との意見交換を行いました。

【11/6(水) テーマ「森を学ぶ」】
2日目は、梼原町の山間部に入り、植樹体験や伐倒見学を行いました。
四万十町へ移動、予土線ガイドツアーを体験。
「日本みどりのプロジェクト」加盟団体である、高知県東部に位置する室戸市のジオパークに関する取組などについても学びました。
四万十町では花鳥風月から人間曼荼羅まで、575枚の格天井画が美しい「岩本寺」に宿泊。
住職による講和を聞いた後に、まちおこし応援団をはじめとした地域住民の方との交流が行われました。

【11/7(木) テーマ「森を遊ぶ」】
3日目は、「岩本寺」にて朝のお勤めを体験し、津野町へ移動。
標高約1,400mの四国カルストで電気バイク「E-BIKE」で遊歩道を散策し、
四国カルストの麓にある「フォレストアドベンチャー・高知」での森林アスレチックを満喫いただきました。






【事後学習】
大学生からは、「林業家の方々の話や、地元の木材を使った建築物の見学などを通じて、木を生かした街づくりの取組について学びを深めることができた。」
「植樹体験では、自分の手で土を掘り、苗を植え、水を与えるという作業体験で自然の大切さを改めて知った。」
「四国カルストでのE-BIKEや森林アクティビティの体験は、都会にはない高知ならではの自然を満喫することができた。」など良かった点も挙げられた一方、
「大阪からだったので集合時間が厳しく、もう少し遅い時間にしてもらえたらよかった。」
「工場見学では話が聞こえづらい場面があったので、ガイドマイク(スピーカー)があれば良かった。」
など、ツアーに参加して感じた課題なども挙げられました。

これらの意見・感想をもとに、
【この学習旅行がSDGs「17の目標」のどれに結びつきが強かったのか】
【SDGsを意識するために、もっとアレンジするべき点は何だったのか】といった点について話し合いました。

その中で、全17項目のうち、
「高知県は整備されていないと生き続けられない森林を守る取組を常に前向きに取り組んでいた」
「森林環境整備をスマート林業などによって促進することで、水資源の保護が進んでいると感じたこと」から
15番「陸の豊かさも守ろう」の意識が高いという意見が多く出ました。
その他にも、9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」、7番「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
4番「質の高い教育をみんなに」なども挙げられました。


最後に、今回の学習旅行のキャッチコピーをみんなで話し合い、高知の方言たっぷりで、魅力が伝わる
「もんてきいや ~高知のぬくもり、第二のふるさとに~」に決定しました。




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2025.02.10

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