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信州の山岳リゾートからサステナブルツーリズムを発信
「Go Green プロジェクト in 長野〜世界に誇る山岳リゾートを目指して〜」を開催しました

【1日目(シンポジウム)】
〇日 時:令和4年11月10日(木) 15:00~17:45
〇場 所:高知市内「城西館(太陽の間)」

<プログラム>

1.開会挨拶(ビデオ出演):
阿部 守一 (日本みどりのプロジェクト推進協議会 会長 / 長野県知事)

・本日のシンポジウム参加者ならびに濵田高知県知事他関係者へ御礼申しあげる。
・自然(みどり)を核に、都市と地方の連携による「生物多様性の保全」「地方創生」「脱炭素社会の実現」を目的として「日本みどりのプロジェクト推進協議会」を令和元年に立ち上げた。
・我々は、産官学の叡智を集め、自然と共生する観光のあり方や森を守る知恵や意識を高める機会を創出するなどの5つのプロジェクト(2025大阪関西万博、GoGreen、GreenRecovey、OneGreenNatinalPark)を中心に取り組んでおり、引き続き新たな事業の創出に繋げていく所存である。

・また、6月には市川海老蔵様との植樹、10月には渡辺謙様とのトークセッション、そして本日は隈研吾様からの特別講演など、本協会のアンバサダーの皆様にもご協力をいただき活動を進めている。
・自然災害の低減、生態系の保護、アフターコロナの新たなライフスタイルの提唱など、本協議会の取り組むべき課題は山積しており、皆様一人ひとりの取り組みが積み重なり、未来が創られると考えている。ご参加いただいた皆様方と引き続き協力しながら日本みどりのプロジェクト推進協議会を更に発展させていきたいと思っている。皆様のご協力とご支援を心からお願い申しあげる。
・最後に、皆様方のご健勝、ご活躍を心からお祈り申しあげるとともに皆さんのお力で日本の豊かな緑が将来世代にしっかり引き継がれていくことを心から願って、私からの挨拶とさせていただく。

2.来賓挨拶Ⅰ:
奥田 直久(環境省自然環境局長)

・日本みどりのプロジェクト推進協議会・第3回シンポジウム開催されることをお喜び申しあげる。
・日本みどりのプロジェクト推進協議会では、みどりの新しい価値を創造する5つのプロジェクトを中心に展開されておられ、心から感謝する。
・現在、環境省では「カーボンニュートラル」と「生物多様性」を両輪とした“ネイチャーポジティブ”という考え方を進めている。日本みどりのプロジェクト推進協議会でも植樹や育樹などの森林保全の取り組みはその考えに沿ったものと評価している。

・また、2025年のゼロカーボンに向けて環境と経済面からの持続可能な林業を目指しており、2030年には陸と海の30%を保全(30by30目標)に対して世界が盛り上がりを見せているところである。
・こうした目標の達成に向けては官民一体となった「環境保全」や「生物多様性」への取り組み、特に地域ごとの自立分散の取り組みを広めることが必要であり、日本みどりのプロジェクト推進協議会の今後の活動に対して大いに期待している。

来賓挨拶Ⅱ(リモート出演):
川村 竜哉(林野庁森林整備部森林利用課長)

・日本みどりのプロジェクト推進協議会・第3回シンポジウム開催されることをお喜び申しあげる。
・日本は国土の1/3が森林であり、森林資源や空間は持続的な循環利用の時代であり、緑の社会資本とも言えるものである。
・森林空間の活用は、企業の健康経営の視点からも期待されており、日本みどりのプロジェクト推進協議会が緑をキーワードに5つのプロジェクトを中心に展開されていることは大変意義深い。
・1年半前まで高知県に出向しており、その時日本みどりのプロジェクト推進協議会の立ち上げにも参加した者でもあり、この場でご挨拶させていただけることは感慨深いものがある。

・今後とも日本みどりのプロジェクト推進協議会が益々発展していくことを祈念している。

3.趣旨説明:
溝畑 宏(日本みどりのプロジェクト推進協議会副会長兼事務総長/大阪観光局理事長)

<「日本みどりのプロジェクト推進協議会の理念と構想」について以下の発言があった>

・本日は、本協議会の阿部会長、開催地である高知県濵田知事、ご来賓の奥田局長、川村課長はじめ明日の視察や事例発表でお世話になる吉田梼原町長、大久保根羽村長など皆様のお陰でここに 第3回シンポジウムを開催することができ感謝する。
・現在、日本みどりのプロジェクト推進協議会は、11府県30自治体が加入いただき、民間企業かの入会も増えつつある。また、養老孟司先生にも新たにアンバサダーにご就任いただいた。
・日本みどりのプロジェクト推進協議会の設立背景は、環境保全、生態系保護、林業の活性化、観光立国、地方創生など今後の国の環境政策と成長戦略に繋がる重要な課題解決にある。

・我々の目指す世界は“Green for Well-being”であり、その実現のためには「日本国民の“みどり”に対する意識の醸成」、「“みどり”の事業を沢山作っていく循環型経済の創出」、「大阪・関西万博や横浜花博等を通して日本の緑と花のショーケースを世界に広める」3つのミッションがある。
・こうしたミッションに取り組んで行く中で、本協議会として「日本の“みどり”を守る文化を次世代に繋げ世界に貢献する」、「地方創生と観光立国に貢献する」、「環境を意識して林業をイノベーション(第6次産業化)する」という3つの筋道を作って行くことが課題である。
・具体的には、2025大阪・関西万博においてメイン会場での「木質リングの設置」や、日本の原風景を再現した「静けさの森」、開催期間中「みどりのイベント」などの発信を検討している。
・最後に、日本有数の森林と自然資源を持つ聖地高知県で、このシンポジウムを開催できることは大変意義深いものであると考えている。

4.基調講演:
濵田 省司(日本みどりのプロジェクト推進協議会副会長/高知県知事)

<「森林資源を活かした産業振興・グリーン化の取り組みについて」をテーマに基調講演があった>

・この度は、日本みどりのプロジェクト推進協議会の第3回シンポジウムの開催にあたり、多くの皆様に参加しただき感謝する。また、高知県にお越しいただき重ねて御礼申しあげる。
・本日は、森林資源を活かした産業振興とグリーン化の取り組みについてお話しさせていただく。高知県では、産業振興計画マスタープランを4年単位で更新・バージョンアップしている。「地産 外消」を合言葉に、高知県自らの 強み(食・自然・体験・歴史)と課題先進県ならではの弱み(防 災など)を活かす取り組みを進めている。

・重点分野は、第一次産業の食品産業や観光産業への拡がりによる活性化である。特に、高知県は面積の84%が森林である全国一の森林県である。また、90%が中山間地域であり、中山間地域と林業の再生が重要課題である。そのために「原木生産の拡大」、「木材産業のイノベーション」、「木材利用の拡大」、「担い手の育成」の4つの取り組みを進めている。
・「原木生産の拡大」では、森林情報のデジタル化(森林クラウドの促進)により、人・機械・道などの計画的・効率的な配置が可能となる。「木材産業のイノベーション」では、製材工場や木質バイオマス発電の整備や、木造化の高知モデルづくりに着手している。「木材利用の拡大」では、CLT建築の推進や木造建築を環境不動産として評価する仕組みなど全国の自治体や経済団体と連携して普及に努めている。「担い手の育成」では、隈研吾先生を校長にお迎えして県立林業大学校を開設し、その中に木造建築コースも設置して木造建築の担い手の育成にも努めている。
・次に、2050カーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、「CO2の削減」、「グリーン化関連産業の育成」、「SDGsを意識したオール高知での取り組み」の3つの柱にアクションプランを作成している。
・その中でも特に「グリーン化関連産業の育成」については、グリーンLPガスについて高知大や早稲田大学と共同研究を進めている。木質バイオマスや海草を使ったエネルギーの地産地消の取り組みであり、令和10年度の実用化を目指している。また、サスティナブルツーリズムの展開では、今年4月に県と県内の3町(梼原町・津野町・四万十町)と日本旅行、日刊スポーツ、関  西大学が連携した「みどりの学習旅行」モニターツアーを開催し、今後より学びが得られる「みどりの学習旅行」の造成を目指して行きたい。
・本日は高知県のおける産業振興とグリーン化の取り組みについて紹介した。高知県ならではの豊富な森林資源を最大限活用し、今後もオール高知で産業振興と脱炭素化の実現に向けて取り組んでまいる所存である。引き続き皆様からのお力添えをいただけるとありがたい。

5.事例発表:

① テーマ:「今改めて森林と水の文化を考える」
講 師:吉田 尚人 (高知県梼原町長)

・本日は、「今改めて森林と水の文化を考える」というテーマで梼原町の話をさせていただく。
・梼原町は、人口3,210人、高齢化率47%で面積の91%が森林である。梼原町には四季があり、自然環境にも恵まれ、古くから坂本龍馬脱藩の歴史や津野神楽など文化もある町である。
・梼原町での木材利用は、森づくりの変遷(基本条例の制定など)を通して、御幸橋や梼原学園など公共建築に町山材が使われている。また、隈研吾先生のご尽力により平成7年以降「雲の上のホテル」や「雲の上の図書館」、「雲の上のギャラリー」など6つの木造施設群が整備された。また、ANAやYAZAKIなど環境先進企業との協働の森づくり事業も展開している。

・また、自然エネルギーによるまちづくりでは、2050年電力自給率100%を目標(2021年3月末自給率:28%)に、四国カルストの風力発電や太陽光発電、さらには小水力発電を導入しており、現在は、木質バイオマス地域循環モデル事業の取り組みを開始している。
・最後に、梼原令和の森づくりについてご紹介する。まず「防災」「環境」「生態系」など森林価値を理解し、その価値を再定義することからはじめ、そのための管理された人工林、自然環境の維持の重要性など「共生みの社会の将来像(100年後の姿)」に向けた森づくりに取り組んでいく。
・そのために「Re MORI 構想」を立ち上げ、県外からの若者6名から構成される「地域おこし協力隊」が地元で活動を始めた。“森林づくりは人づくり”人と自然が共生し輝く梼原構想の実現に向けてこれからも取り組みを進めていきたい。

② テーマ:「木の糸コンソーシアムの取り組み~各地域の森林環境を守り、
地域と共存共栄を優先した持続可能な社会を目指して~」
講 師:大久保 憲一 (長野県根羽村長)

・本日は、「木の糸コンソーシアムの取り組み~各地域の森林環境を守り、地域と共存共栄を優先した持続可能な社会を目指して~」というテーマでお話しさせていただく。
・「木の糸コンソーシアム」活動の背景には、「地球温暖化」「林業の採算性の悪化・担い手不足」による「手入れ不足の森林の増加」「木材利用の鈍化」「土砂災害も誘発」がある。この課題を解決するためには、森林は、「木を植え」「育て」「伐採し利用する」という循環を繰り返し維持することが不可欠である。

・「木の糸コンソーシアム」は、4つの目標を持って活動に取り組んでいる。一つは、森林への還元活動を推進し、サスティナブルな活動に賛同する仲間づくり、二つめは、木製品の普及とその支援活動、三つめは、サスティナブル活動の具体化と見える化、四つめは、サスティナブルの啓蒙活動である。特に、SDGs目標の9にあたる「産業と技術革新の基礎を作ろう」という課題を皆さんと一緒に実現したいという想いである。
・具体的には、間伐材をチップ化して和紙に、そして木の糸や布に、それがシャツやタオルといった商品にして利益を出す。さらには、建築資材やエネルギー材料として木をしっかり使い切る(カスケード利用)ことによって利用価値を高める。こうした取り組みから生み出された価値や利益を「山に還元する」ということを目指して、自治体を中心に支援団体や繊維団体、アパレル業界の支援を受けて2年前に設立されたばかりである。
・「山に還す」ことが未来に向けて一番大切であり、皆さんと一緒に活動を進めていきたい。

③ テーマ:「日本旅行・Go Green プロジェクトの取り組みと展望」
講 師:三好 一弘(株式会社 日本旅行DX推進本部統括副本部長)

・弊社は、当初よりGo Green プロジェクトに参画しており、本日は弊社のGo Green プロジェクトの取り組みと展望についてお話しさせていただく。
・日本旅行について簡単に紹介させていただく。まず、事業領域としては顧客と地域のソリューション企業グループとして「地域産業振興事業」への転換を進めている。また、2019年には業界に先立ち“Tourism for Tomorrow=「おもいやり」と「きずな」で今ツーリズムにできること”をテーマにSDGs宣言を行った。

・Go Green プロジェクトのコンセプトは、自然を満喫できる「質」の高いツーリズム(サスティナブル・ツーリズム)の実践である。具体的には、2019年9~10月に長野県(松本市・信濃町・須坂市・茅野市)で開催したGo Green プロジェクトin 長野がある。今年は、8~9月により充実した内容で開催した。10月には、レスポンシブルツーリズムをテーマに盛り込んだGo Green プロジェクトin 熊本も阿蘇と人吉・球磨で地元高校生を集めて開催した。
・最後に、当社関連事業を紹介させていただく。令和3年からJRセットプラン(カーボンゼロ)の開始や、訪日観光におけるペットボトル供給からマイボトルへの見直し、修学旅行向けSDGsプログラムの商品化について国内外での展開を始めている。
・今後も地域のSDGsへの貢献ならびにレスポンシブルツーリズムの観点を重視したサスティナブルツーリズムを積極的に推進していきたい。

④ テーマ:「御堂筋での官民連携活動 ~サスティナブルな緑のまちづくり~」
講 師:三好 政人 (一般社団法人 御堂筋まちづくりネットワークガイドライン推進部会長)

・(一社)御堂筋まちづくりネットワークガイドライン推進部会長の大阪ガスの三好です。
本日は、大阪都心部(御堂筋)で民間が主体となって「サスティナブルな緑のまちづくり」に取り組んでいるエリアマネジメント団体の活動内容について紹介させていただく。
・我々「御堂筋まちづくりネットワーク」は、御堂筋全体4kmの内北側1.2kmを担 当エリアで正会員43社、テナント会員8社、その他会員3社から構成(沿道の地権者の8割が参加)されるまちづくり活動に取り組むエリアマネジメント団体である。

・我々が官民連携スキームによる御堂筋での4つの取り組みについて紹介させていただく。
一つめは、コンテナガーデンという歩道上の花と緑の展開である。御堂筋に設置されている彫刻を彩るガーデンを会員が維持・管理している。
二つめは、御堂筋の将来像を視野に入れた平野町街園など交差点部での緑の展開である。オーナメンタルグラスと宿根草のガーデンで今後本町周辺にも展開していく。
三つめは、御堂筋の中央分離帯の「御堂筋アメニティフラワーポッド」での展開である。
四つめは、パークレットという歩道から車道にはみ出して整備している休憩施設での展開である。現在は、いちょうテラス御堂筋として憩いの場になっている。
・今後は、1.2kmの御堂筋の中に緑を散りばめて万博への来訪者へのおもてなしや、都心の子供たちへのボタニカル教室、御堂筋に花で描くインフィオラータなどにも取り組んでいきたい。
・最後に、エリア価値を高めるサスティナビリティの確保のためには、会員の負担軽減と官民連携による行政と民間の役割を上手くシェアしながら進めて行くことが重要と考えている。

6.特別講演:隈 研吾 (建築家/東京大学特別教授・名誉教授)

<「木材を活用して環境に配慮した建築と人とのつながり」をテーマに特別講演があった>

・私は、高知県、特に梼原町で木に目覚めたともいわれるくらい縁が深い。
・木材は、大きな時代の変わり目の一つであると考えている。20万年の人類の折り返し点ではないかとも思っている。これまでは狩猟から町への集中の時代への坂道であった。固定電話や自動交通の時代は、一方で鉄やコンクリートの最適解の時代であったと言える。人類にとっての最適解は何か、CO2削減の観点からもこれまでの時代には問題が多い。

・おりしもコロナ禍では超高層や集合体は密と言われている。集中の時代から分散の時代へ。
これからは、地域の森から木という自然の循環を作ることが最適解になってくる時代の到来である。


<ここからは、スライドに基づいて以下の内容について詳しい紹介があった>

① 冒頭、梼原町での出会いと活動について詳しく紹介
⇒「ゆすはら座」が木造建築の原点とした、「雲の上のミュージアム」、まちの駅ゆすはら「マルシェ・ユスハラ」、「雲の上の図書館」など6つの木造建築の紹介。
② 国内での木造建築事例の紹介
⇒高知県内の幼稚園(CLTの活用)、東北の美術館<那珂川町馬頭広重美術館>(里山の再現)、大宰府天満宮前のスターバックス(東京目黒でも展開)、東京青山のオフィス、岡山真庭市のイベント会場(CLTの活用、地域の一体化)
③ 海外での木造建築事例の紹介
⇒フランス(ブザンソン)の文化センターと音楽ホール、パリのサンドニ駅プロジェクト、ポートランドのジャパニーズガーデン、シドニーの公共施設(図書館・保育所等)、トルコ(エスキシェール)の現代美術館、デンマークのハンス・クリスチャン・アンデルセン美術館
④ 国立競技場の紹介
⇒木のスタジアム、屋根があり風を抜かせるのが東アジアの建物の基本(現代建築に適用)、材料となった杉の木は全国47都道府県から採用(木には各産地の顔<表情>がある)、建築設計の原点は法隆寺五重塔、競技場だけでなく市民開放している空間もある
⑤ その他国内での最近の取り組み事例
⇒JR 高輪ゲートウェイ駅、品川プロジェクト(文化施設)、木のトレーラーハウス<木庵>
*詳しくは、同時にアップしている動画を視聴いただきますようお願いいたします。

・最後に、日本みどりのプロジェクト推進協議会が、新しいコロナ後の先導役として、頑張っていただくことを期待して講演を終わらせていただく。

7.記念植樹:

・「日本みどりのプロジェクト推進協議会/第3回シンポジウム@高知」開催を記念して、奥田直人局長、隈研吾先生、濵田省司高知県知事、吉田尚人梼原町長、溝畑宏事務総長(大阪観光局理事長)、渡辺高秀事務局長(長野県観光部長)、小林昭雄事務局次長(テラプロジェクト理事長)等よる記念植樹を行った。
・今回の「ヤマザクラ」の記念植樹にあたっては、隈先生が校長を務められている高知県立林業大学校の生徒の皆さんに地元高知県の檜を使ったテーマ・デザインが一つ一つ違う5つの木製の鉢(プランター)をこの日のために製作いただいた。
・この苗木については、「日本みどりのプロジェクト推進協議会/第3回シンポジウム@高知」での開催記念として、明日(2日目)の梼原町視察に参加される方々が植樹される「太郎川公園」に持参して植樹する。

記念撮影

8.閉会挨拶:
渡辺 高秀 (日本みどりのプロジェクト推進協議会事務局長 /長野県観光部長)

・本日は、第3回シンポジウムに大勢の皆様に参加いただき御礼申しあげる。また、高知県関係各位の皆様には会場設営・運営、温かいおもてなしを賜り重ねて御礼申しあげる。
・今日は、環境省奥田局長のご来賓挨拶、ご講演として濵田高知県知事、隈研吾先生、それから吉田梼原町長、大久保根羽村長をはじめとする先進地域の事例発表を頂戴した。ご 参加のお一人お一人が工夫のヒントや気づき、それぞれの地の熱い想いを感じられたと思う。

・先程の植樹もそうであるが、サクラの木を大きくして花を咲かせるには、一人の力では難しい。
日本みどりのプロジェクト推進協議会の活動も同様で、多くの皆様にご参加いただき一丸となって取り組むことが日本の緑を将来にわたって守ることに繋がると考えている。
・今日、ご参加の皆様には、本日の内容をご家族、ご友人、職場等でお話しいただいて、是非一緒に参加・活動いただければと期待している。
・皆様には、引き続きのご協力と参加企業・団体様のご発展、皆様の益々のご健勝を心よりお祈り申しあげて御礼も含め、閉会の挨拶とさせていただく。

【1日目(会員交流会)】

〇日 時:令和4年11月10日(木) 18:00~19:30
〇場 所:高知市内「城西館(日輪の間)」
〇参加者:日本みどりのプロジェクト推進協議会会員自治体・企業・団体、高知県関係者他 52名
<プログラム>
1.挨拶:溝畑 宏 (日本みどりのプロジェクト推進協議会副会長兼事務総長/大阪観光局理事長)
2.乾杯:濵田 省司 (日本みどりのプロジェクト推進協議会副会長/高知県知事)
3.会員リレーメッセージ:会員された11の自治体・企業・団体より順にご発表いただいた
            (日本旅行様、日刊スポーツ新聞西日本様、日本アーツ様、フジヤ様、              大和リゾート様、日比谷花壇様、<一社>観光品質認証協会様、
             長野県安曇野市様、長野県須坂市様、長野県根羽村様、長野県観光機構様 )
4.中締め:小林 昭雄(日本みどりのプロジェクト推進協議会事務局次長/テラプロジェクト理事長)
・日本みどりのプロジェクトの発足に至った経緯は、2019年11月、御堂筋イルミネーション点灯式に一般社団法人テラプロジェクトが展開する「みどりのサンタ」活動の一環として特別参加し、その直後に長野県と大阪観光局の連携協定締結時に同席し、その後、当推進協議会の基盤づくりを経て、自治体や企業と連携した全国的なみどりの活動へ賛同者を募り具体化した。2020年、東京都八芳園ではアンバサダー市川海老蔵氏、渡辺謙氏らが参加し、第一回シンポジウムが実現した。昨年は、大阪市で、今年は、高知県でのシンポジウム開催となった。自治体が主導する本組織は、日本で初めてのSDGs活動を支援する産官学連携組織で、自治体が連携することにより、「みどり」なる言葉に含まれる素晴らしい世界感を「MIDORI」として発信していきたい。
・インバウンドで来日する方々が日本人の愛するみどりの素晴らしさを学び、それがGreen Charity事業を育て、みどり輝く未来社会の実現に繋がり、みどりを世界に売り出す日本初の持続可能で安心安全なる価値観を共有できるよう事務局は、グローバル視点で頑張りますので一層のご支援を賜りたい。
来年、再来年と全国を巡りシンポジウムが国体のような位置づけで開催できるよう組織委員会メンバーとして尽力したい。

【2日目(エクスカーション)】

〇日 時:令和4年11月11日(金) 10:00~15:30
〇場 所:高知県梼原町
<プログラム>
1.挨拶:吉田 尚人 (梼原町長)
2.梼原町の概略説明:立道 斉(梼原町森の文化創造推進課長)
3.梼原町内施設見学:「ゆすはら座」「雲の上の図書館」「まちの駅ゆすはら(マルシェ・ユスハラ)」他
      (昼 食<農家レストラン「くさぶき」>:脱藩弁当)
4.記念植樹:「太郎川公園」にて「ヤマザクラ」の苗木を植樹(28名参加)
5.視察・体験ツアー:1班:「森林セラピーロード」体験(7名参加)
           2班:「四国カルスト」視察(16名参加)



梼原町総合庁舎(設計:隈 研吾氏)


(左)挨拶:吉田 尚人 (梼原町長)
(右)梼原町の概略説明:立道 斉(梼原町森の文化創造推進課長)


梼原町内施設見学:「ゆすはら座」


梼原町内施設見学:「雲の上の図書館」(設計:隈 研吾氏)


原町内施設見学:「まちの駅ゆすはら(マルシェ・ユスハラ)」(設計:隈 研吾氏)


(左)昼 食 <農家レストラン「くさぶき」>
(右)脱藩弁当


念植樹:「太郎川公園」にて「ヤマザクラ」の苗木を植樹(28名参加)


視察・体験ツアー:1班:「森林セラピーロード」体験(7名参加)


視察・体験ツアー: 2班:「四国カルスト」視察(16名参加)


<編集後記(事務局:一般社団法人テラプロジェクト 専務理事 峯平)>

2日間を通して、リアルなコミュニケーションの重要性を感じました!

3年ぶりのリアル開催にご参加いただきありがとうございました。これまでメールやお電話でのやりとりしか出来ておりませんでしたが、会員の皆さまと実際にお会いできて、非常に有意義な2日間でした。高知県の皆さんの温かいおもてなしや美味しい食事、梼原町の施設見学などを通じて改めて高知県を訪れたくなりました。特に太郎川公園の急斜面での植樹作業は印象深く、体験することの重要性を再認識しました。数年後に綺麗な桜が咲くのを楽しみにしています。シンポジウムにつきましてはホームページでアーカイブ配信を行いますので、今回ご参加いただけなかった会員様にもご視聴して頂ければ幸いです。今後も地域の魅力や会員の皆さまの情報発信、交流の場作りを計画していますので、今後とも宜しくお願い致します!

2021.12.14

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