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植・食文化を基調とした“みどりでおもてなし文化”を大阪から世界に発信する
日本みどりのプロジェクト推進協議会「One Green プロジェクト」

「第3回 Green Hospitality Osaka シンポジウム」 を開催いたしました。

本シンポジウムは、(公財)大阪観光局と(一社)テラプロジェクトとが共同で2019年10月に創設した「みどりのイノベーション推進会議」をベースに、昨年10月に全国規模で設立された「日本みどりのプロジェクト推進協議会」が取り組む5つの主要プロジェクトの一つ「One Green プロジェクト」のメインシンポジウムとして開催しました。

概 要
みどり豊かな社会・地域の実現にむけて、「みどりでおもてなし」を共通テーマにした活動を推進するため、 Green Hospitality Osakaシンポジウムを開催する。 3回目のシンポジウムでは、産・学・官・民、それぞれの分野での事例発表、今後の活動や期待について発表し、人と情報交流の場づくりを行う。
日 時
2023年03月16日(木)13:30~17:30(受付開始 13:00~)
場 所
大阪富国生命ビル4F 「まちラボ」
参加形態
自治体、団体・機関、企業、大学・研究機関団体、有識者 他 154名(会場 81名、オンライン: 73名)
参加費
無料
主 催
日本みどりのプロジェクト推進協議会 みどりのイノベーション推進会議
<(公財)大阪観光局・(一社)テラプロジェクト>
後 援
近畿経済産業局、大阪府、大阪商工会議所、(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所、(一財)大阪大学産業科学研究協会、(一財)大阪科学技術センター、(公財)都市活力研究所、智の木協会
【スケジュール】

1.開会挨拶:13:30
みどりのイノベーション推進会議議長 / 日本みどりのプロジェクト推進会議副会長
(公財)大阪観光局 理事長 溝畑 宏

2.来賓祝辞:13:40
大阪府 環境農林水産部長 原田 行司 氏
大阪商工会議所 地域振興部長<兼>万博協力推進室長 玉川 弘子 氏

3. 趣旨説明 ~「第3回Green Hospitality Osaka シンポジウム開催にあたって」:14:00
発表者:(一社)テラプロジェクト 理事長 小林 昭雄

4.特別講演:14:20
講演テーマ:「キノマチ🄬(まちと森がいかし合う関係が成立した地域社会)の実現」に向けて
講師:(株)竹中工務店 経営企画室 広報部 専門役(キノマチウェブ編集長) 樫村 俊也 氏

【  休 憩   】

5.Green Hospitality取り組み事例発表:15:10
~ 事例発表 ~
▼15:10
発表者:(一社) 大阪梅田エリアマネジメント 代表理事 植松 宏之 氏
発表テーマ:「梅田地区における Green Hospitality の取り組み」

▼15:25
発表者:(一社)御堂筋まちづくりネットワーク ガイドライン推進部会長 三好 正人 氏
発表テーマ:「御堂筋でのエリマネ推進~小さな公共によるGreen Hospitality~」

▼15:40
発表者:阪神園芸(株) 代表取締役社長 久保田 晃司 氏
発表テーマ:「高質なみどりを守り、広げる取り組み~梅一グリーンプロジェクトの紹介~」

▼15:55
発表者:大和リース(株) 大阪本店 環境緑化営業所 所長 小山 和明 氏
発表テーマ:「大阪市扇町公園指定管理事業について」

▼16:10
発表者:(一社)花絵文化協会 代表理事 藤川 靖彦 氏
発表テーマ:「Osaka Flower Carpet」

▼16:25
発表者:(公財)大阪みどりのトラスト協会 事業マネジャー 飯野 博道 氏
発表テーマ:「大阪の里山を次世代に繋ぐ!~大阪みどりのトラスト協会の取り組み~」

6.One Green プロジェクト テラプロジェクト産学連携活動報告:16:40
講演テーマ:「都市緑化と地域ブランド作り」
講師:(一社)テラプロジェクト 専務理事 峯平 慎哉

~ 実証実験結果報告 ~
▼16:55
発表テーマ:Urban Agriculture ~ 植・食・色を考えよう ~
発表者:大阪大学大学院工学研究科BE研究2班(学生)

~ 梅田One Greenプロジェクトへの期待 ~
▼17:10
ウメシバまちづくり協議会 会長 三島 保 氏

▼17:15
株式会社Office musubi 代表取締役 鈴木 裕子 氏

7.閉会挨拶:17:20
(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所 理事長 / (公財)大阪みどりのトラスト協会 会長 石井 実 氏

■開会挨拶:
みどりのイノベーション推進会議議長/ 日本みどりのプロジェクト推進会議副会長(公財)大阪観光局 理事長 溝畑 宏

日本は周辺に豊かな海洋を配し、地理学的特徴から世界でも珍しい温暖な気候を有しており、明確な四季があるが故に、その多様な自然美は世界に誇ることができる自然遺産です。近年その自然美が多くの観光客を魅了し、その魅力は自然遺産として評価され、日本は行ってみたい国、住みたい国の上位にランクされています。2025年、関西万博では日本の自然の多様性をアピールし、みどりを生かした豊かな暮らしづくり、コロナ禍を克服し、みどりで生活を豊かにするノウハウを世界に発信して行きたいと思っています。

■ご来賓祝辞:
大阪府 環境農林水産部長 原田 行司氏

第3回Green Hospitality Osaka シンポジウムのご開催おめでとうございます。「日本みどりのプロジェクト推進会議」ならびに「みどりのイノベーション推進会議」の皆様には、「 One Green」や「みどりのサンタ」など、様々な「みどりでおもてなし」の取組みを進められ、着実に成果をあげられて おられますことに、改めて敬意を表しますとともに、感謝申し上げます。“みどり”には、都市の風格を高める、都市環境を改善する、癒しの場を提供するなど、多様な役割があります。大阪府では、周辺山系や農空間のみどりをしっかりと保全・活用するとともに、

都市で実感できるみ どりを創出することを通じ、大都市・大阪の都市魅力の更なる向上、豊かなで暮らしやすい都市 環境の形成に取り組んでいます。
2025年には、大阪・関西万博が開催されます。「未来社会の実験場」のコンセプトのもと、来阪される多くの方に、みどりあふれる素晴らしいまちの姿を実感していただくとともに、2050年の脱炭素社会の実現に向けて、みどりを活かした更なる取組みを展開したいと考えております。本シンポジウムが、皆様との連携の輪を広げ、深める貴重な場となりますことを祈念してごあいさつといたします。

■ご来賓祝辞:
大阪商工会議所 地域振興部長 兼 万博協力推進室長 玉川 弘子 氏

大阪・関西万博の開催まであと2年。今、大阪では梅田、御堂筋、なんばなどで、広場や道路が魅力的に変貌しつつあります。その中でも、みどりは重要な役割を果たすもので、万博開催時には、都市空間の魅力を発信することで、大阪の都市ブランドの向上、国際競争力の強化につなげていきたいと考えています。
大阪商工会議所は、大阪市内でまちづくりに関わる企業有志や他の経済団体等とともに昨年11 月、「大阪都心全体の価値向上に向けて」を取りまとめ、「P・A・R・Kな大阪都心の推進」を提案しました。P・A・R・Kは「公園」という意味に加え、

P・A・R・K=Public/Private、Area/Activity、Relation/Resource、Knowledge/Kindness という思いを込めています。みどりに囲まれた自然豊かな空間は、「地域をつなぎコミュニティを育む」「人々の創作性や発想力を高める」「人と人との出会いを誘発する」など多くの価値や魅力を有しています。
「未来社会の実験場」をコンセプトとする大阪・関西万博を好機として、「P・A・R・K な大阪都心」を推進することで、新しいことへの挑戦を促し、イノベーションを生み出す未来志向の場づくりにつなげていきたいと考えています。

■「第 3回 Green Hospitality Osaka シンポジウム 開催にあたって」

発表者:(一社)テラプロジェクト理事長 小林 昭雄

― みどり環境で創出する新しい豊かな街づくり ―
21世紀は、日本人の心に宿るおもてなし文化を、SDGsコンセプトを生かしたMIDORI X Your Business =新業態)をアクションプランとし、「みどりでおもてなし文化」として定着させるため、産業界が新しい業態として展開すべき時代、Green Gold の時代、ではないでしょうか? この度、日本森林医学会が発足し、みどりの環境が健康に及ぼす効果の検証がなされつつあります。森林の心地よさを都市部に移入する試みは重要で、日本への観光客も徐々に増加しつつある中で日本の誇れる緑豊かな自然遺産を世界発信する好個な機会とすることができ、低迷しつつある

業種を刺激する有効な要素とすることができるものと考えます。日本人の視点で都市の緑視率、室内での緑視率を「みどりでおもてなし指標」として世界標準とし、世界基準に認定されるよう、インバウンドの方々を通じて、Green Hospitality OSAKA 基準を世界発信していきたいと考えています。

■特別講演

講演テーマ:「キノマチ®(まちと森がいかし合う関係が成立した地域社会)の実現」に向けて
講師:(株)竹中工務店経営企画室 広報部 専門役(キノマチウェブ編集長) 樫村 俊也 氏

脱炭素社会の実現に向け、我が国の豊富な自然資源とも言える森林の有効活用が叫ばれています。建設分野においては木のイノベーションとして木造・木質建築に関する規制合理化や技術開発が進み、近年では都市部にも中高層建築が出現するようになってきました。このムーブメントをさらに加速化するべく、竹中工務店では木のイノベーションから木のまちづくり、森の産業創出、持続可能な森づくりが循環していく「森林グランドサイクル® 」を掲げ、サステナブル社会の実現に向けて活動しています。今回はその活動を(株)竹中工務店が発起人となり、ココホレジャパン(株)、(一社)Deep Japan Lab、(NPO 法人)Greenz と共同運営する「キノマチプロジェクト」に関連づけて紹介します。

■Green Hospitality 取り組み事例発表

「梅田地区における Green Hospitality の取り組み」

発表者:(一社)大阪梅田エリアマネジメント 代表理事 植松 宏之 氏

国では、都市再生特別措置法や道路法改正により、まちの賑わいや歩行者が安心・快適に通行・滞留できる取り組みが実施されています。大阪梅田地区では、公共空間を利活用した社会実験を重ね、居心地よい空間にするため、官民が連携してまちづくりに取り組んでいることを紹介します。

「御堂筋でのエリマネ推進~小さな公共によるGreen Hospitality~」

 発表者:(一社)御堂筋まちづくりネットワーク ガイドライン推進部会長 三好 正人 氏

「御堂筋まちづくりネットワーク」は、淀屋橋駅、本町駅周辺の沿道地権者で構成するエリマネ団体です。「上質なにぎわいと風格のビジネス街」を目指し、官民連携でまちづくりを進めています。2017 年から沿道彫刻を彩る「コンテナガーデン」50 基を、会員が力をあわせ潅水や植替えをし育てており、2020 年には環境大臣表彰を頂きました。 サスティナブルな宿根草の緑を団体の誇りとしており、更に進んで2021 年には「平野町街園」、2022 年に「本町街園」を、ナチュラリスティック・ガーデンとして再整備し、空間再編後の将来の緑道の在り方を提示しました。

「高質なみどりを守り、広げる取り組み~梅一グリーンプロジェクトの紹介~」

 発表者:阪神園芸(株) 代表取締役社長 久保田 晃司 氏

都市緑化の課題は、計画当初のデザインや緑の質の長期間にわたる維持が難しいことです。阪神園芸では、 大阪梅田ツインタワーズ・サウスの壁面緑化、屋上緑化で、設計・資金調達・建設を一貫して担い、 完成後の維持管理に至るサブスクリプションサービスをスタートさせました。今後、同建物の植栽を核に、 (一社)梅田1丁目エリアマネジメントなどと協働して、地区全体の「みどり」の持続可能性を高め、出会いと交流を促進していきます。

「大阪市扇町公園指定管理事業について」

 発表者:大和リース(株) 大阪本店 環境緑化営業所 所長 小山 和明 氏

令和5 年4 月1 日より20 年間の指定管理業務を開始する大阪市立扇町公園についてご紹介させていただきます。 2017 年に都市公園法が改正され全国の公園で官民連携事業が展開されるようになりました。弊社大阪本店におきまして も、大阪城公園、花博記念公園鶴見緑地そして泉南ロングパークにてすでに事業に取り組んでおり、今年4 月から新たに扇町公園と府営服部緑地で公園事業が始まります。


「Osaka Flower Carpet」

 発表者:(一社)花絵文化協会 代表理事 藤川 靖彦 氏

Flowers have no borders! ~花を愛でる心に隔てるものはない~ 1 枚1 枚の花弁に思いを込めてつくられる花の絨毯。2022 年11 月。大阪万博記念公園太陽の広場に、40,000 本のカーネーションでつくられた、約100 ㎡の巨大な花の絨毯が出現しました。制作には関西大学・大阪大学の学生80名が参加。作品に使われた花材は再資源化され、お花の再生紙として生まれ変わります。私たちはそれを“フラワーリンケージ” と呼んでいます。


「大阪の里山を次世代に繋ぐ!~大阪みどりのトラスト協会の取り組み~」

 発表者:(公財)大阪みどりのトラスト協会 事業マネージャー 飯野 博道 氏

大阪みどりのトラスト協会は、1989 年に個人や企業の寄付と大阪府・府内市町村の出捐によって発足した団体です。 「みどりの未来をわたしたちの手で」を合言葉に、皆さま方の参画や協働により、自然環境・生物多様性の保全、みどり豊かで快適な環境(= みどりの未来)づくりに取り組んでいます。今回は当協会が行っている保全活動、大阪里山ネッ トワークを通じた里山保全団体支援、子どもたちに緑の大切さを伝える緑の募金助成事業をご紹介します。

■One Green プロジェクト テラプロジェクト産学連携活動報告

「都市緑化と地域ブランド作り」

 発表者:(一社)テラプロジェクト 専務理事 峯平 慎哉

One Green プロジェクトは、私たちの暮らしや健康・生命を脅かす「地球温暖化」に対し、一人一人が出来ることを 見つめ” One Green から始めよう” を合言葉に、個人・企業・団体・大学・行政、それぞれの立場で何が出来るかを考 え実行していく産学官連携型プロジェクトです。今回は、さまざまなOne Green プロジェクトの中から、大阪市北区での 「梅田One Green プロジェクト~みどりの回廊づくり~」をご紹介します。本活動は、みどり豊かな社会・行きたくな る地域の実現に向けて「環境」、「社会」、「経済」への包括的アプローチを通じた「都市緑化」ならびに「地域ブラン ド作り」を推進する産・官・学・民連携プロジェクトです。これまでの取り組みから見えてきたさまざまな課題や新たな 「おもてなし要素」の可能性をご紹介します。

■実証実験結果報告

 Urban Agriculture ~植・食・色を考えよう~

 発表:大阪大学大学院工学研究科BE 研究2 班

指導教員: 倉敷 哲生教授
ビジネスエンジニアリング(BE) 専攻では、技術と経営の両方に長じたイノベーション人材の育成を目指し、技術の展開・融合・マネジメントの習得を可能とするカリキュラムを運営しています。中でも、少人数グループによる専攻独自の実践型教育手法に基づき、大学院生が1年間取り組んだ演習(BE 研究) の成果について、本日は報告させて頂きます。

学生:JinMao Deng, 末永 共助、前田 幸治郎、山脇 正啓
本活動は「楽しむ農業:Joyful AGRI」の推進を目的としたものです。活動を通して私たちは、人間と植物、双方が笑顔になるプランター「To-smile Planter」を開発しました。本プランターを用いてJoyful AGRI を推進することで、梅田地区から緑化および経済活性化を拡げていきたいと考えています。

■梅田One Green プロジェクトへの期待

 発表者:ウメシバまちづくり協議会 会長 三島 保氏

梅田One Green プロジェクトについて、最初は否定的でしたが、今自分自身でレモンの樹を育てています。一生懸命手をかけると樹が応えてくれる。1 本の樹から実が13 個程できました。蝶や虫が沢山来るので夫婦で勉強しながら栽培しています。去年はちょっと失敗して、1,2 個しか出来なくて、最終的に土づくりなどを調べて挑戦していいます。沢山実が出来たら妻も喜ぶし、レモンジャムも楽しみにしています。毎年少しずつレモンの樹を増やしていて、

いろいろな育て方に挑戦していますが、それが物凄く楽しい。自分自身は元々植木は嫌いです。でも1年間一生懸命がんばったら成果がでる。 口では言い表せない気持ちが沸き上がって、ものすごく興奮する。それが実になって食べられるとなると、来年、再来年はこうしようという楽しみがうまれるんです。 最初はとても批判しましたが、最近は賛成して、地域にレモンの樹を置くと決めています。これまでの5,6年間で梅田地域にお花は設置しましたが、お金がなくなって、やめてしまいました。 今は梅田One Greenプロジェクトのレモン、これは良いことだと思っています。 自分が作ったレモンの樹は恥ずかしいので、地域に置くのはやめて欲しいですが、沢山実が出来たら街に置いて欲しいと思います。


■梅田One Green プロジェクトへの期待

 株式会社Office musubi 代表取締役 鈴木 裕子氏

2018年に日本初のフードインキュベータとしてオープンしたOsaka Food Labは、食の実験場と呼ばれ、食でチャレンジしたい方々を対象に活用して頂いています。これまでにもトップシェフから地域の主婦を含めてご活用頂いています。今回梅田One Greenプロジェクトで収穫されたレモンを使ってレモンジャムの作成を指導しました。
Osaka Food Labでも、一部野菜を栽培していますが、One Greenプロジェクトの「植育」から「食育」への流れをお聞きして、大変期待しています。

Osaka Food Labの野菜栽培は少量ですが、梅田レモンはある程度量が出来ると思いますので、今後ドリンクやデザートや食事の添え物としても幅広い活用が期待できます。今後Osaka Food Labを利用する料理人の皆さんと一緒に新メニューの開発など、いろんな実験通じて、一緒に地域ブランド作りが出来ると良いと思います。今後の展開に期待しています。

■閉会式

 (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所 理事長/(公財)大阪みどりのトラスト協会 会長 石井 実 氏

本日は、多数の皆さんにご参加頂き有難うございます。後援団体を代表してご挨拶致します。本日は約150名のご参加とのことで、ありがとうございました。
本日は、みどりを未来の世代に残す、地球、生態系を守る。みどりでおもてなし、One Greenから始めましょうなど、さまざまなキーワードをお聞きして、国際社会が自然と共生する社会を目指す中で、大阪では、既に多様な方々が多様な地域で取り組まれていることが良く分かりました。初めて聞く話も多く大変勉強になりました。会場の皆様とは名刺交換を含めて交流出来て大変嬉しく思いました。

生物多様性(COP15)の枠組みでは、2050年の目標が自然と共生する社会。2030年のターゲットは、ネイチャーポジティブに向けた取り組み(23の目標)が採択されました。その中の12番目の目標は、都市部における、緑地や親水空間の面積やアクセス、便益の増加。生物多様性に配慮した都市計画の確保。国際社会のこうした流れの中で、既にOne Greenプロジェクトでは多様な取り組みが進められていて、こちらの方が進んでいる。世界がこっちに近づいている、と感じました。本取り組みへの期待が膨らむ中で「みどりでおもてなし」とともに是非とも今後は、他の生物にも配慮して頂きたいと思います。先日、日本ウナギが道頓堀川で発見され、マスコミの話題になりました。鶴見緑地公園は、万博開催後にオオムラサキが生息するようになりました。現在大阪は、水都・大阪と呼ばれていますが、今後は、人も生物も利用する都市。水とみどりの都・大阪になると良いと思いました。自然と共生する社会を目指しての今後の活動を期待しています。

2023.04.13

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