高知県「第2回みどりの学習旅行プログラムづくり事業」活動のご紹介
今回は、高知県「第2回みどりの学習旅行プログラムづくり事業」の開催についてご紹介します。
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令和5年11月28日(火)から30日(木)にかけて、「日本みどりのプロジェクト」連携事業として
高知県「第2回みどりの学習旅行プログラムづくり事業」が開催されました。
この取組は、日本みどりのプロジェクト推進協議会参加団体である「株式会社日刊スポーツ新聞西日本」と
高知県が中心となって取組を始めたもので、関西大学経済学部良永ゼミの学生の皆様と地域の皆様にご協力をいただいている取組になります。
このプログラムでは、日本一の森林率(約84%)である高知県の中でも特に林業が盛んな地域でもある梼原町、
四万十町、津野町の森とともに暮らす人々の営みに触れながら、SDGsにつながる気づきや地域課題の解決の糸口を
考える旅になるように、モニターツアーを実施しました。
■開催日時 令和5年11月28日(火)から30日(木) 3日間
■開催場所 高知県梼原町、四万十町、津野町
■参加者 関西大学 在学生(計8名)
■主なプログラム内容
【事前学習】11月中旬
参加大学生と高知県四万十町の方々を中心に事前学習会を開催しました。
事前学習会では、地域の人が住まう地域の特徴や課題、自慢話などをお話いただき、
大学生に事前に訪問先のことを知ってもらう機会を設けました。
【11/28(火) テーマ「森を知る」】
1日目は、国立競技場の建築デザインで知られる隈研吾氏による建築物・梼原町役場や雲の上の図書館をはじめ、
梼原町内の製材所や木質ペレット工場を見学。
夜には、地元林業家の方との意見交換を行いました。
【11/29(水) テーマ「森を学ぶ」】
2日目は、梼原町内で植樹体験や伐倒見学を行い、四万十町では廃校を活用した宿泊施設(集落活動センターけやき)で、
事前学習でも交流した地域の方々と意見交換会を実施しました。
【11/30(木) テーマ「森を遊ぶ」】
3日目は、2班に分かれ、1班はジビエ体験として実際に罠にかかったイノシシの駆除の現場に立ち合いました。
ジビエ料理もいただく体験をしたのち、最後は四万十川のカヤック体験で清流を堪能いただきました。
もう1班は四国カルストにある「カルストテラス」でカルストについて学び、四国カルストの麓にある
「フォレストアドベンチャー・高知」での森林アクティビティ体験を満喫いただきました。
【事後学習】
12月下旬には、参加大学生と受入団体の方々と事後学習会を開催しました。
大学生からは、「林業従事者の方々との交流でお話を聞くことができ、林業の実際の問題点や四万十川の現状を知れた」
「次世代を考えた森林の育成や高知の社会課題を地元の方々からの話を通して実感できた」など良かった点も挙げられた一方、
「地域の人と課題について話し合うということは勉強になり良かったが、やはり短時間で解決策までいくのは難しかった」
「役場の具体的な仕事(森林事業や町おこしなど)について知る機会があったらよかった」など、ツアーに参加して感じた課題なども挙げられました。
これらの意見・感想をもとに、
【この学習旅行がSDGs「17の目標」のどれに結びつきが強かったのか】
【SDGsを意識するために、もっとアレンジするべき点は何だったのか】といった点について話し合いました。
その中で、全17項目のうち8番「働きがいも経済成長も」を意識するために、「林業家の方たちとの交流を増やし、
林業の仕事内容をもっと知る機会が増えると良い」や、12番「つくる責任つかう責任」についても
「木を切る・植えるという取組を通して未来を考えた取組であることが知れ、ペレット再利用を通して
つくる責任を果たしていることを感じた」といった意見が出ました。
そのほかにも、11番「住み続けられるまちづくりを」、14番「海の豊かさを守ろう」なども挙げられました。
最後に、今回の学習旅行のキャッチコピーをみんなで話し合い、高知の方言たっぷりで、魅力が伝わる
「高知の自然魅せちゃおき いっぺん高知にきてみいや」に決定しました。
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